ファミリー通信vol.40/終活ってどのようなことをすればいいの?

『終活』それはご自身の老後を安心で憂いなく過ごすため、ご家族や大切な人に負担をかけないよう、身じまいにむけた準備をすること。

例えばご自身のもしもの救急のとき、持病や服用薬そしてかかりつけ医、はたまた終末期医療における尊厳死への考え方などの情報が、事前にご家族に伝えておけると安心です。
 もしくはご自身が要介護や認知症になったとき、どこで誰に診てもらいたいか、あなたの思いをご家族はご存じでしょうか?

 突然の脳の疾患などで、ご自身の思いが伝えられなくなってしまうと、残された人生が不本意なものになり兼ねません。
 さらにこのような療養介護に費用負担が発生した場合、ご家族に迷惑をかけないように準備されているでしょうか?

 ちなみに認知症などで判断能力がなくなると、預貯金が引出せなくなくなったり、自宅や賃貸アパート等の不動産の貸付や売買が出来なくなったりしてしまいます。
 自宅を売却することで介護施設の入所費用を用意することも出来なくなってしまいかねません。

 またID・パスワード管理で、ご自身しか知らない会員情報やネット銀行にあるお金は大丈夫ですか?

 あるいは身寄りがないおひとり様においては、ご自身の葬儀や埋葬や墓じまいなど、誰がやってくれるのでしょう?

 このように終活において考えるべきことや課題は尽きません。
 核家族化が進んだ現代では、高齢者だけでなく、子のいない若いご夫婦なども、老後を考え、ご自身の財産管理や身元保証といった重要なことを専門家に任せたい方が増えています。

 財産に関わらないこは、家族で話し合いエンディングノートなどに書き記しておくとよいでしょう。
 ところが財産を動かしたり、管理を任せたり、もしくは生命に関わることは、たとえ相手が家族であっても契約書などの文書を作成しておく必要があります。
 贈与契約書・信託契約書・任意後見契約書・尊厳死宣言書・遺言書といったものです。

 終活や相続のことはいつか考えればいいと後回しになりがちですが、本当に必要となったときには、既に判断能力がなかったり、残された時間が足りなかったりするものです。
 老後をどのように過ごしたいか、最終的に誰にどう財産を遺したいか、愛するご家族への思いが伝えられなくなる前に準備が必要です。

 ちなみに遺言書は、自身の老後生活で必要な資金のことや、ご家族それぞれの今後の人生のことなど、愛情をもって熟考のうえ、誰にどう渡してあげたいかを書き記した、人生最後のラブレターであります。
 確実に思いが伝えられるように早めにとりかかっておかれると安心です。

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