ファミリー通信vol.48/なぜ相続を考えるべきなのか?どうして遺言書が必要なのか

「うちは子どもたちの仲がいいから、相続で揉めることなんてないよ」
このように話される方が本当に多くいらっしゃいます。
「我が家は大丈夫」と考え、遺言書などの準備を何もしないままのケースが少なくありません。
実を言えば、私自身も同じようなところがあります。 

我が家の子どもたちは仲がいいので、「まさか相続で揉めることはないだろう」と、親としては思ってしまいます。
しかし、相続コンサルタントとして実際の相続に関わっていると、その考えが必ずしも正しくないことを痛感します。
親が元気なときには仲の良かった兄弟姉妹が、親の相続をきっかけに関係を悪化させてしまう。
そんなケースは決して珍しいものではありません。
なぜなら、相続は単純に「兄弟仲がいいか、悪いか」だけの問題ではないからです。

▼長男は親と同居して面倒を見てきた
▼妹は生前にいろいろ援助してもらっていた
▼実家はいらないから、その分、預金を多くもらいたい
それまで表面化していなかった、それぞれの思いや不満が、財産を分ける場面になって初めて出てくることがあります。
さらに、それぞれの配偶者や家族や第三者の意見が加わることもあります。

父の相続が発生後に、三男の配偶者が「私たちはこれまで父から何もしてもらっていない」と他の兄弟より多くの財産分割を要求してきた事例がありました。
実際にこうなるとなかなか収集がつかなくなります。
最愛の子どもたちが争うシーンを、何もできず天国から見守ることしかできないのです。
ここで知っておいていただきたいのが、相続財産は「何となく」では分けられないということです。

その方法は大きく分けると次の二つ、
❶本人が生前に誰にどの財産を遺すのかを遺言書によって示しておく方法と、
❷相続が発生した後、相続人全員で話し合い、遺産分割協議書などの必要書類を作成して手続きを進める方法があります。
どちらにしても、預貯金や不動産などの相続手続きを行うためには、一定の法的な書類が必要になるということです。
そしていずれも専門家に依頼すれば、当然そのための費用もかかります。
それならば、元気なうちに自分の意思を明確にしておく方が、ご自身にとっても、残される家族にとっても安心ではないでしょうか。

遺言書は「子どもたちが揉めそうだから作るもの」ではありません。
むしろ仲の良い家族だからこそ、その関係を相続によって壊さないために、作っておくものだと私は考えています。
まだまだ元気だと思っていても、人生はいつ何が起きるかわかりません。
「我が家は大丈夫」そう思っているご家庭にこそ、一度、相続について真剣に考えていただきたいと思います。

お問い合わせフォーム

 

ページの上部へ戻る

keyboard_arrow_up

0849827782 問い合わせバナー