ファミリー通信vol.35/老後のセカンドライフ パートナーと憂いなく過ごす為には

最近あまり耳にしなくなった『婚活パーティー』 
若い男女が結婚を前提に知り合うイベントとして、
人気のテレビ番組まであったほど一世を風靡したものです。

最近は手軽にスマホで利用できるマッチングアプリをはじめ、
男女の出会いの機会も多様化しており、しかも利用者も若い方々ばかりではないようです。

長生き時代がゆえに、離婚や死別による高齢独身者は増えており、
孤独な老後を過ごしたくない・人生の最期を独りで迎えたくないといった高齢者の再婚ニーズが高まっているのだとか。


❝新たな人生の伴侶とのセカンドライフ❝


実に筆者が出合ってきたご相談者にも、
セカンドライフを満喫されているカップルはたくさんおられます。
ただ多くの方々に共通の悩みがみられます。
それは子供たちとの関係や付き合いに関する悩みです。

例えば元妻との離婚後、子どもたちと音信不通のまま年月が過ぎてしまっているケース。
 

話がしたいと思っても連絡先が分からなかったり、
もしくは繋がらなかったり…
父は母を見捨てて再婚したのではないかと子どもがマイナスの感情を抱いていたり…

子どもたちの気持ちが分からないが故に、
「自分の相続はどうしたらいいんでしょうか?」と思い悩まれたり、

さらに新たな伴侶も家族の一員となると、
相続人の一人となることで問題も起き兼ねず、
入籍するか否か迷われるのも当然でしょう。

一方相続だけでなく、
ご自身の高齢化による体力の低下や認知症や介護への不安もあったりします。

「もし自分に介護が必要になったらどこで誰にみてもらえばいいの?」  
できれば赤の他人に全てを任せられるより、
少しでも我が子に関わってもらえたら安心ではないでしょうか。

ただ長らく会っていない間柄で都合よくそのようなお願いをするのもどうなのか…
このような老後の生活や相続における悩みは尽きません。


 そしてこういったご相談に対しては場合により

★気になる子と連絡をとってみて今後のことを一緒に考えてもらう
 例えば今後ご自身に必要な病院や介護施設とのやり取りや財産管理をお願いしてみる。
 そしてその分相続で多めに遺してあげるような対策ができたらいかがでしょうか。


もしくは連絡することが難しくても

★自身や子どもたちが将来困ることがないように考えてみる

扶養義務のある子どもたちに、
費用負担などの迷惑をかけないことや、
相続で争いがおきないよう準備ができたらいかがでしょうか。

新たな伴侶の存在も含めて、
子どもたちとどう関わるか或いは関わらないか…

法律家をはじめ専門家の力を借りながら一緒に考え準備ができたら、
不安は解消されるのではないでしょうか。

このようにセカンドライフは自身を取り巻く環境が変わるため、
改めて考えるべきことがあるのを我々は知っておく必要があります。

人生100年時代において、
今後こういった悩みを抱える高齢者は益々増えると考えられます。

ちょっとした勇気をもって子どもたちと話し合えたり、
専門家に相談することで、
家族関係が改善したり、
知らなかった知識や有益なアドバイスが得られ、
今後憂いなく過ごせる環境が得られます。

セカンドライフをお過ごしの皆さん、
この機会にお互いの家族のことについて、
パートナーの方と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

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