ヒジノ通信vol.15/介護認定者を初めて抱えた 家族の苦悩とは

皆さんのご両親はご健在ですか?心身ともにお元気ですか?
 隠しておきたい身内のことながら、今回皆さんにも是非知っていただきたくシェアいたします。
77歳の僕の父もまだ判断力はしっかりしているものの、物忘れが以前より進んできました。
 よくある状態なのでしょうが、忘れっぽさがイライラを募り、母や妹や孫と衝突を繰り返し、ついに体調を崩して入院してしまいました。
 忘れっぽさが原因なのでしょうが、父も好きでそうなっているわけではなく、誰も責めることは出来ません。
 家族のもとで自由に生活させてあげたいのですが、帰ってくるとまた衝突の可能性があるので心配です。
 そんなことを尻目に、父はなぜ自分が入院したのか分かっていません。  これを世間では認知症と呼ぶのでしょうか。
 父は自身が望んで入院したことを覚えておらず、長男の僕に病院に閉じ込められたと思っているようです。
病院は本人が望むならいつでも退院は可能だそうですが、精神的な負担を負うことになる母と妹は、また同じことが繰り返されることを懸念しています。
 離れて暮らす僕が、父を任せっきりにしている二人の望みを、どうカタチにしていくか一生懸命考えました。
 ただ考えるにも情報が少ないんですね。
そこで妹と一緒に、市の高齢介護課に相談に行きました。
数カ月前に受けた要支援2の要介護度の見直しや、利用したことのあるデイサービスやショートステイ以外のサービスについて、その内容や利用料金など窓口で教えていただきました。
 そして帰って家族で話し合った末の解決策は、
『父と家族の間にほどよい距離感をつくること』
 普段はしっかりしていて判断力がある父には、おそらくグループホームや、サービス付き高齢者向け住宅のようなところがベストだろういう声もありました。
 ただ、これら施設の利用料は毎月数十万円も必要なのだそうで。。。
資産家ではない我が家には検討の余地がありません。
しかも施設の数が足りておらず、すぐには入所できないようでした。
 そして何より父が望むのは家族と一緒に暮らすことなのです。
そこで家族でチャレンジできるいいアイデアが浮かびました。
それは実家から少し離れたところに、父が仕事で使っていた割ときれいな倉庫があるのですが、
 ここを改装してくつろげる場所にしてみるのはどうかというものです。
 父には実家かここか、居心地のいい方に居てもらえればいいのです。
 さらにデイサービスやショートステイも合わせて利用してもらう、そのように進めてみようということになりました。
 果たして父は気に入ってくれるのでしょうか?
表現として使いたくありませんがこれは「認知症の介護」なんですね。
言葉では知っていましたが、身をもって介護の現場の大変さや、何が重要か分かりました。
 ヒジノ通信第12号は、実家の財産管理のため、認知症になる前に父と家族信託契約を交わした内容の記事でしたが、あれから9カ月でこんな状況です。
 どうやらぎりぎりのタイミングだったのですね。
 専門家として長男として、大切な家族を守っていくことは、僕の責務だと感じています。

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